今回の勉強会では、エレクトーンの演奏グレード5級を目指している生徒さんの話をしました。
「『情熱大陸』がとても上手に弾けているのだけど、アコーディオンのところに来るとイマイチになる。どうしたらアコーディオンらしい演奏になるかな?」と、N先生。
すると、O先生「アコーディオンや管楽器は、ダイナミクス〔強弱〕の変化が激しいよね。アコーディオンの蛇腹の動きをイメージしながら弾いたらどう?」と言って、緩急つけつつ、波線を描くように蛇腹の動きを再現してくれました。
なるほど、O先生の動きを見たら、起伏の少ない弾き方はできなくなりそうです。
以前、テレビで、為末大さんが、子どもへ走り方の指導をするときのことをおっしゃっていたのを思い出しました。
足首、ひざ、足の付け根、それぞれの角度を何度にして踏み込みなさい、なんて言っても伝わらない。「空き缶を踏み潰すように」と、全体の動きが見えるような例えを出せば、みんな良いフォームで走れるんです、と。
You-tubeなどでアコーディオンならアコーディオンの演奏をよく見て聴いて、その楽器を弾いているイメージを持つことができれば、エレクトーンの弾き方も自然と変わってくると思います。
まずは、こういう音で弾きたい、こんな演奏にしたい、と目指す音楽がくっきりイメージできるようにして、それから、そこに近づけていくテクニックを磨く、その順番が大切なのだなあ、と思いました。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。