音域と音量

彦坂恭人さんの『実践!やさしく学べるオーケストラ・アレンジ』の本
彦坂恭人さんの『実践!やさしく学べるオーケストラ・アレンジ』の本

 今月の上旬に、咳が止まらなくなって、話せず歌えず、という状態になり、レッスンを休んでしまいました。生徒のみなさん、ご迷惑おかけしました。

 

 休んでいる間に、久々に本を読んで勉強しました。彦坂恭人さんの『実践!やさしく学べるオーケストラ・アレンジ』という本で、オーケストラの楽器の特徴や奏法、楽器の組み合わせやその推移の仕方などについて書かれています。

 

 一番面白かったのが、楽器の音量について。ピアノ〔弱く〕で演奏するときは、木管楽器、金管楽器、弦楽器の一群など、どの楽器も大きな違いはありません。ところが、フォルテ〔強く〕になると、金管楽器群の音量が他の楽器群の3倍にもなるのだそうです。

 さらに驚かされたのが、ピッコロ。フルートより1オクターブ高い音が出る小さな横笛です。その音域の高さ故、オーケストラ全員が一斉に楽器を鳴らしても、この笛1本の音がちゃんと聞こえてくるのだそうです。

 

 先日のレッスンで、K君が面白いことを言っていました。一番高い鍵盤を力いっぱい鳴らして「フォルティッシモ〔とても強く〕!」、一番低いところでも「フォルティッシモ!」だけど、中音域では「ここはメゾフォルテ〔少し強く〕だな」と。

 音域の違いで、よく通る音と、他の音に紛れる音があるのを感じているみたいで、すごいなあ、と思いました。

 

 今後、レジストレーション〔エレクトーンで鳴らす楽器の組み合わせ〕を設定する時は、音域も考慮しながら、音量を決めていこう、と思います。 


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