フルートと身近な笛

草笛の動画(クリックで動画のページへジャンプします)
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 ステージア研究会は、引き続き、「エレクトーンで鳴らせる楽器の指導書づくり」をしています。

 

 ストリングス〔弦楽器〕群、ブラス〔金管楽器〕はクリアしたので、今回は、ウッドウィンド〔木管楽器群〕のフルートから。

 

 まず、「フルートって金属製よね?昔は木製だったから木管?」という疑問が。

 そもそも木管楽器とは、木の管でできた楽器というわけではなくて、リード〔板の薄片〕を使って発声する楽器の総称なのだとか。

 S先生が持参した資料によると、フルートは「エアリード」と言って、物質としてのリードはないけれど、リードを震わすように空気を振動させて音を出すので、発声の仕組みとして木管楽器に分類されるそう。

 ビールの瓶の注ぎ口に下唇を当てて息の何割かを吹き込むようにすると、ボーッと汽笛のような音が出ますよね?あれもエアリードだそう。

 

 瓶の笛の話から、葉っぱの笛やホオズキの笛などに話がふくらみました。

 でも、今や、飲み物は瓶ではなくてペットボトルに入っているし、アルコール消毒&マスクのご時世に、そこら辺に生えている葉っぱや草の実を口にするのも問題がありそうだし、身近なもので音遊びというのも気軽にはできませんね。

 

 研究会の後、自宅で「葉っぱ 笛」とweb検索してみました。動画を再生すると、子どもの頃は喜んで鳴らしていたはずですが、ひずんだ耳障りな音が聞こえてきてびっくりしました。

 研究会では、フルートの歴史も少し学びました。木の管に穴が開いただけのものから、材質も変わり、穴を開閉するキーが生まれ、改良されていったそうです。

 フルートの古い古い祖先は、葉っぱの笛のような、あまりきれいではない音色だったのかもしれません。長い歴史の中で、楽器も奏法も工夫され、洗練されていって、現在のフルートができたのだと思うと、美しい音色を求める人々の情熱に圧倒される気がしました。


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