パーカッション勉強会では、ウォーミングアップとして、まず、「基礎打ち」からスタートします。その後、一つのリズムを2チームに分かれてたたく、というトレーニングをしました。
まず、みんなで一つのリズムをたたきます。
次に、そのリズムの表拍だけをたたきます。表拍とは、音楽に合わせて歩く時に足が地面を蹴るタイミングに表れるビートのことです。
それから、今度は裏拍だけをたたきます。裏拍とは、表拍と次の表拍の間にあるビートのことです。
そして、表拍チームと裏拍チームに分かれ、たたいてみると、最初にたたいたリズムが再現されるはず、なのですが、裏拍チームのビートがだんだん千鳥足になって、うねった感じのリズムになってしまいました。
そこへ、「他の人の音も聴いて!」と、勉強会のリーダーのK先生の声が上がりました。すると、不思議。裏拍チームのビートがかっこよく決まり始め、元のリズムが聞こえてきました。
ふだん、自分の演奏の録音を聴くと、演奏中には気づかなかった粗がしっかり聞こえてきます。演奏中は、体を動かす方に意識が持っていかれる分、耳が疎かになってしまうようです。
裏拍チームは、意識の配分が、体を動かす方から、自分の音、周りの音へと変わったことで、正確なリズムをたたけるようになったのだと思います。
演奏中は、耳が疎かになっていないか、特に気を付けなければならないな、と思いました。