意識のチャンネル

地震で少し前進したピアノ
地震で少し前進したピアノ

和音の低音の流れ
和音の低音の流れ

 今月は、大阪府北部を震源とする地震があり、勉強会はお休みです。勉強会メンバーのみなさんはご無事でしたが、地震の後片付けが大変なので。

 

 我が家は、震度5強の地域。震度のレベルは、さらに6弱、6強、7まであるそうですが、5強でもかなり怖かったです。でも、怖い思いの副産物で、地震の危険予測ができるようになりました。ここに置いたら滑り落ちる、とか、この形で立てたら倒れる、とかです。頭が地震モードになっていると、意識のチャンネルが自然と防災方面に合ってしまうようです。

 

 「意識のチャンネルが合う」ということを音楽の話に移しますと、例えば、最近のお気に入りは断然チェロという時に、ドミソ、ドファラ、シファソ、ドミソと和音〔3つの音を同時に鳴らす〕で伴奏を弾いたとします。すると、低音のドドシドがチェロの音色になって際立って聴こえます。そして、ドミソのまとまり、ドファラのまとまり、というように、1つ1つの和音がポンポンと順番に鳴っているのではなく、低音の流れに乗ってハーモニーが移ろっていくように感じられ、レガート〔高さの違う2つ以上の音をなめらかに結ぶ奏法〕で弾けます。

 また、意識のチャンネルをバス・ドラムに合わせれば、ゆったりとしたリズムに乗ることができますし、細かく刻むハイハット・シンバルに合わせれば、正確なリズムで弾けます。

 

 もちろん、重要でないものにまでいちいち意識を向けていては、脳が疲れてしまいますが、自分が演奏する曲の参考演奏を聴く時や、実際に演奏しているときは、いろいろなものに意識のチャンネルを合わせて、たくさんのことを感じながら聴けると良いですね。


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