U先生に、作曲のコツを教えていただきました。
U先生は、「Aco Moco with friends」というユニットで毎年ライブを開催されています。ライブのプログラムはすべて、U先生(エレクトーン)とK先生(ピアノ)の自作曲なのですが、まさに玄人はだし。
洗練されたかっこいい曲、思わずスイングしてしまうノリの良い曲、心があたたまるやさしい曲などなど、音色も、もちろん演奏も素敵です。
U先生の作曲のコツとは、「ジャンルを問わず、とにかくたくさん聞く」だそうです。
なんでもU先生、家事をしながら、ずっと音楽を聞いているそう。そして、「おっ!」と思う曲があったら、今度は「集中して聴く」。使っている楽器やリズム、構成などの分析をして、真似してみるのだそう。
お話の途中、「『たんぽぽ』という曲は、クールな曲を作りたくて、チルアウトの曲のコード進行を拝借したの」と、おっしゃっていましたが、チルアウト?
ジャンルの名前なのだそうですが、首をかしげてしまい、自分の勉強不足を反省しました。もう少し、音楽のアンテナをあちこちへ伸ばさないといけませんね。
「聞く」のも「聴く」のも大切なのだなあ、と思いながら、ふと、今年行ったバレエ公演(『シンデレラ』と『くるみ割り人形』)の音楽は「体験する」だったなあ、と気づきました。
ステージの上やオーケストラ・ピットだけでなく、ホールの空間を構成する雑多なもの、温度や湿度やにおいや、椅子の座り心地や空調の微風や隣の人の身じろぎなど、そんなまるごとに全身を浸すような、そんな音楽の味わい方でした。
来年も、聞いたり、聴いたり、体験したり、いろいろな触れ合い方で音楽に接して、自分の糧にしてゆきたいと思います。