レッスンで短調と長調の曲を歌った後、生徒の I ちゃん(小学2年生)に聞きました。
私:「短調ってどんな曲?」
I ちゃん:「うーん、、、低い」
私:「なるほど」
一生懸命考えて自分の言葉で表現してくれたのだなあ、と感じました。
音の高さではなくて「ダウナー系(うす暗い雰囲気の、活発でない)」みたいな「down(下方に)」なのだろうと思います。
一般に「短調=悲しい」、「長調=楽しい」と言われますが、短調でもロシア民謡の「コロブチカ」(ゲーム『テトリス』のBGM)のように楽しい曲も多いですし、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のオープニングの歌のように勇壮な曲もたくさんあります。
寒そうだったり、虚しかったり、キリッとしていたり、短調の曲想はいろいろありますが、「ダウナー」も、まさに言い得て妙だと思いました。
一方、「低い」の反対の「高い」の出来事。
大人の生徒のTさんに、「ここはf がついてますね。どんなふうに弾きましょう?」と尋ねると、「あ、高くですね!」との回答。
一般に「f フォルテ=強く」と習い、音量を大きくする意味です。
Tさんは「高らかに歌う」とか「声高に言う」という意味で「高い」とおっしゃったのだと思います。
もちろん学校のテストで「f フォルテ=高く」と書いては × になりますが、「f フォルテ=強く」だからと力んで弾くのはよろしくありません。
むしろ、「高らかに、声高に」と思って弾く方が良い演奏ができそうです。
I ちゃんもTさんも自分の言葉で音楽を表現できていて素晴らしいなあ、と思う出来事でした。
※ ご参考までに、短調に関するブログです。