毎年、jetでは「アレンジステージ」と言って、指導者による編曲のコンクールが開催されています。そこで、旧千里支部のリーダーのO先生が、参加者を募るべく、ご自身の作品を披露してくださいました。指導法研究会の折のことです。
曲は、「たのしい夜」。
おだやかな弦楽四重奏や、ベビーベッドのメリー(おもちゃがくるくる回るオルゴール)のような感じ、おもちゃがにぎやかに動き出したようなピッコロのオブリガード付きマーチなどなど、場面が次々に変わっていくすてきなアレンジです。
一緒に聴いていたH先生が、「テーマの伴奏がすてき!」と感動していました。
テーマの伴奏は、子守歌風。2分の2拍子の曲ですが、ベースが2拍目の裏にも入るので、ゆーうらりん、ゆーうらりん、と揺れる感じです。内声では、ハープがスタッカートで軽やかに動いています。
O先生は、なんばjet会長のT先生によるレッスンで、そのハープの4分音符の弾き方をさんざん指導されたそうです。
すごく細かいところですが、T先生のお眼鏡にかなうよう弾き方になったからこそ、H先生の心を動かす伴奏になったのだろうなあ、と思いました。
昨年のショパン国際ピアノコンクールの演奏動画を視聴した時も思ったのですが、上手な人たちの演奏の中でも、ハーモニーのバランスが絶妙だったり(A)、リズムがめちゃくちゃ楽しかったり(B)、音色が極上の心地よさだったり(C)、聴衆を夢中にさせる演奏というのは、本当に小さな細かいところを磨きに磨いて、その大切にした一音一音を積み重ねた結果なのでしょうね。
残念ながら、アレンジをしよう!という気持ちは湧いてきませんでしたが、演奏に磨きをかけなければ!という気持ちは十二分に湧いてきました。
※ 私見ですが、
(A)ハーモニー:古海行子さん、Bruce (Xiaoyu) Liuさん
(B)リズム:Piotr Alexewiczさん、Martín García Garcíaさん
(C)音色:Hao Raoさん、Alexander Gadjievさん、Nikolay Khozyainovさん
他にも、小林愛実さん、Hyuk Leeさん、J J Jun Li Buiさん、反田恭平さん、進藤実夢さん、Su Yeon Kimさん、Szu-Yu Suさんの演奏が好きです。まだ聴いていらっしゃらない方は、ぜひご視聴ください。→ショパン国際ピアノコンクールのサイトへ
※ ご参考までに、「アレンジステージ」に関するブログです。