当教室のレッスンでは、テキストのレパートリー曲と平行して、jet教材の『トレーニングブック』の和音づけの課題に取り組んでいます。
和音づけの課題曲は、「メリーさんのひつじ」や「茶色の小瓶」など、誰でも耳にしたことがあるようなトラディショナル・ソング〔民謡〕やスタンダード・ナンバー〔ポップスの定番〕です。
メロディだけの楽譜に、第一課ではドミナント(Ⅴ7)とトニック(Ⅰ)、第二課ではサブドミナント(Ⅳ)とドミナント(Ⅴ7)とトニック(Ⅰ)で和音をつけ、適切な伴奏形にして演奏する、というものです。
先日、Sちゃんがロシア民謡の「一週間」に取り組み始めたのですが、あっという間に仕上がり、しかも恐ろしく速いテンポで弾けたのでびっくりしました。
続いて、K君も「一週間」に取り組み始めました。楽譜はホ短調。移調奏が得意のK君。ホ短調でメロディを弾いたかと思うと、すかさず、ニ短調で弾き始めます。わたしは、オルターネイティングベースのリズム伴奏で合わせました。
さらに、今まで習った、イ短調、ト短調、ロ短調でメロディの出だしをわたしが弾けば、K君がそれぞれの調で弾き始めます。
弾みがついたK君が、弾き始めの音を一音ずつずらして、白鍵で始まるすべての短調で弾き始めました。K君が、次の調へ、次の調へと間髪を入れず進んでしまうので、伴奏のこちらは、もう大変。オルターネイティングベースの開始音(ドミナントの第5音)がパッパッと出てこないものですから、アワアワしてしまいました。
小学生の頭の切り替えの速さには舌を巻くばかりです。
それにしても、SちゃんもK君も楽しんで弾いてくれたみたいで、意外と魅力的な曲だったのだなあ、と「一週間」を見直しました。