初めて「フェルマータ」の記号を扱うときは、いつも「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」を例に出して説明しています。
先日のレッスンでも、「イタリアではバス停のことをフェルマータと言います」というテキストの説明文を読んでから、「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」でフェルマータを実演しました。
すると、K君が「『こどものあそび』をフェルマータ付きで弾いて」とリクエストしてきました。「こどものあそび」は、以前K君が弾いた曲で、ついこの間まで妹のHちゃんも弾いていた曲です。
「どこにフェルマータをつけようか?」と訊くと、「ファの音!」とK君。
弾いてみると、ファの音が頻繁に登場する曲だったので、やたら信号の多い道路で、毎回赤信号に引っ掛かるような、もどかしい演奏になってしまいました。
でも、フェルマータの意味はしっかり覚えてくれたようです。
元の曲がしっかり頭に入っていると、記号をつけたらこう変わった、ということがしっかり理解できるようです。
新しい音楽記号が出てきたら、こんな風に、耳なじんだ曲に新しい記号をつけて、アレンジして聴かせるのも良さそうだなあ、と思いました。
※ ご参考までに、音楽用語、音楽記号に関するブログです。