週末になると、秋祭りの太鼓の練習の音が聞こえてきます。
太鼓をたたいているのは小学生。この界隈にお役が回ってくるのは、4年に一度で、前回の時は、単調で面白みのないリズムだなあ、と思っておりました。
でも、今年は、おや?なんかかっこいい気がします。去年、映画がヒットして、よく耳にしていたせいか、クイーンの「We Will Rock You」みたいに聞こえます。
なぜ今年のリズムがかっこよく聞こえるのか考えてみました。
両者の違いは、まず、イメージできる楽器の数。前回の秋祭りの太鼓は、「ドンドンドン、ドンドンドン」。3つの音を同じ楽器のように打っています。一方、今年は、「ドゥンドゥン、スラップ!ドゥンドゥン、スラップ!」。足を2回踏み鳴らして、手をピシャリと打つ感じ。太い音と細い音、2種類の楽器がイメージできます。
太鼓の音色は、たたく力の大小、たたくスピードの遅速で変化します。また、たたいた瞬間にバチを止めれば湿った音になり、バチを革から弾ませれば乾いた音になります。太鼓も、たたき方によって、音色が変わるのです。
もう一つの違いは、拍子感。前回までは4拍子、今回は2拍子の感じがします。今年の太鼓は、3打目にアクセントがあり、拍感にメリハリが出ています。
今年の太鼓がかっこよく聞こえるのは、音色の違いとメリハリによって、リズムに表情が生まれたからだと思います。シンプルなリズムでも、表情をつければ、面白みのある演奏になるのだなあと思いました。