今回の指導法勉強会では、レッスンのお悩み相談をしました。
「片手ずつだと弾けるのに、両手になると上手く弾けない子がいるんです」とU先生。すると、他の先生方からも、つまずいている生徒さんの様子があれこれ語られました。
「テンポをゆっくりにして練習すればできるのに、仕上げのテンポ弾こうとするから、両手になるとグチャグチャになってしまう」、「両手の指のポジションを一つずつ覚えてつなげていけば弾ける、と言って、片手ずつの練習を嫌がる」等々です。
そこへ、「力が入ってコチコチになっているから、速く指が動かない子がいたんだけど」と言って、O先生が試してみた方法を教えてくれました。それは、アルベルティ・バスをふにゃふにゃの指で弾く、という方法だそうです。しかも、ゲームのようにランク付けをして、LEVEL1はドソミソを4回連続、LEVEL2は8回連続、LEVEL3からはシソファソになって、更には、ドソミソとシソファソを交互になど、どんどん難しくしていくそう。
一般的な練習方法を嫌がる生徒さんも、O先生のような課題の与え方をしたら面白がってやってくれるかもしれないな、と思いました。
「だるまさんが転んだ」風に合図を出すたびに演奏をストップさせて運指を確認させるとか、2小節ごと、1小節ごと、2拍ごと、と周期を短くしながら先生と交互に弾くとか、面白がって取り組める練習法を私も思案中です。