いただいた年賀状の中に、「娘たちがピアノの練習をしない」と書き添えてあるものがありました。確かに、練習がつまらないときもありますよね。そこで、どんな時に練習が楽しくなるか考えてみました。
第一に、練習の成果が表れたとき。たどたどしかった演奏が、生き生きと流れ始める瞬間って、すごくうれしいです。また、こんな曲にも手が届くようになったんだ!と、新しいステップに進んだことを実感できるのもうれしいです。
第二に、好きな曲を弾くとき。冒頭から終わりまで全部でなくても、あのオスティナート・バスが好き!とか、リフレインなのにハーモニーだけ変わっていくところがたまらない!とか、部分的にでも好きなところがあれば他のところも頑張れます。
第三に、一緒に楽しんでくれる人がいるとき。アンサンブルや連弾をしなくても、「最近練習しているあの曲、かっこいいね。」なんて言ってもらえるだけでも、やる気は倍増します。
ということで、よく練習するようになるには、まず、練習の先(ゴールの方)には達成感やよろこびが待っていることを心にとめて励みにすること。それから、参考演奏を何度も聴いて、その曲に親しみを持ち、練習曲=好きな曲にすること。そして、練習はヘッドフォンで、なんて方もいらっしゃるかもしれませんが、なるべくご家族の方にも聞こえるような状態でオープンな練習をすること、がおすすめです。
でも、もちろん、音楽以外の事柄に夢中になっている時も、エンジンのかかりにくいのんびりしたい時もありますので、そんな時は無理に頑張らせないで、細くとも長く音楽を楽しんでいけたら良いのではないかと思います。