エレクトーン65周年のニューイヤー・ライブの配信を視聴しました。
前半は、「2024年エレクトーン人気楽譜ランキング 大発表会!」。ランキング上位の曲を柴田友輔さんと楠本まどかさんが演奏しました。
後半は、寺島怜志さんと川上天馬さんのユニット「てらしまてんま」がお二人の作曲した曲で超絶技巧を披露しました。
前半にご出演の楠本さんは、Mrs. GREEN APPLEの大ファンなのだそう。今回のライブで、Mrs. GREEN APPLE「ライラック」(月刊エレクトーン2024年7月号掲載)を演奏した折には、弾きやすくアレンジされた楽譜通りではなく、よりオリジナルに近い演奏にしました!とおっしゃっていました。
わたしも10代の頃に、好きな曲を楽譜通りではなく原曲に近づけて弾きました。
『風の谷のナウシカ』のエンディングテーマ「鳥の人」が大好きで、市販の楽譜を入手。レジストレーションのデータも付いていない時代だったので、原曲を録音したカセットテープを聞きながら、自分でレジストレーションを設定しました。
そこから、もっと原曲に近づけたい!という欲望が沸き上がって、タンバリンやシンバル、コンサート・バスドラムでリズムを組み、強弱記号や細かいテンポの揺れを書き込み、楽譜にない音符を付け足し、と熱中して、本当に楽しい時間でした。
それがきっかけで、他の楽譜も、音符の一つ一つ、使われる音色、強弱などの記号といった楽譜に書かれている全てが大切なのだと気づきました。また、作曲者や編曲者が楽譜に書ききれなかったこともたくさんあるのだと気づきました。
好きな曲を楽譜通りではなく原曲に近づけて弾く。うちの生徒さんたちにも、ぜひそんな経験をしてもらいたいなあ、と思いました。